森林探索〜アシナガアリを求めて〜


梅雨に入って久しい。

季節はアリの結婚飛行真っ只中だ。

森へ行けばケアリ、クサアリが飛び盛り、灯火にはシリアゲアリやウメマツオオアリがやって来る。

今年どうしても見たかったアシナガアリもまた、飛行シーズンに入った。


ワーカーこそどこでも見るアシナガアリだが、しばらくの間女王を見ていない。

実のところ、飼育種として手元に置いたこともないのだ。

大きく動きも穏やかで美しいアシナガアリは身近に生息するアリの中でも憧れの強い種。

天候に恵まれたこの日、アシナガアリを求めて森へ出かけた。


今回の森はいつも通っているフィールドのエリアではあるが、あえて一度も通ったことのない林道に入った。新フィールドである。

いつもの道よりもやや鬱蒼としているこの林道では、広範囲に至るところにアシナガアリの巣口が見つかった。

人通りも少なく観察もしやすい。

当たりだ!


どのコロニーも巣口を大きく広げ、周囲にはワーカーが多数佇んでいる。

飛行スタンバイのような雰囲気も漂うが羽アリは見えない…これは…どっちだ??

周囲ではケアリやクサアリの脱翅雌が何匹も徘徊し、時にアシナガアリに捕獲されてエサにされている。

やはり飛行には適した条件であることが分かる。


肝心のアシナガアリが見つからないまま林道を突き進む。

この日は午前中に森に入り、時刻は14時前後。

歩行距離と暑さで疲労感が高まってきた頃…その時は訪れた。


いた!アシナガアリ!!


地表を歩く赤みがかった美しい女王はまさしくアシナガアリだった。

やっぱり飛んでたんだなあ…

安堵感と共に疑問が湧いた…いつ飛んだんだ??


午前中に飛ぶだろうと目論んで森に入ったこの日だが、無数にあったアシナガアリの巣口にはただの一匹も羽アリが見つからなかった。

女王を発見するまでの間も絶えずアシナガアリのコロニーを見つけては巣口を確認してきた…


この女王を見つけた後1〜2時間の間に合計6匹の脱翅雌を見つけた。


見つかり方からしたらやっぱり午前中に飛んでいたのかな〜??

探索を始めたのは午前9時台。

もっと早くたのかな〜??