蜜エサをおいしそうに飲むクロオオアリ

クロオオアリのエサ場に給餌を行った。

前回の給餌からやや間隔が空いた為、蜜エサ、ミルワーム共に食いつきが良かった。

夢中で蜜エサを飲むワーカーを接写することができた。

蜜エサの液面を味わいように触覚で触れる様子や、おいしそうに小あごヒゲ、下唇ヒゲを動かす様子などが観察できた。

こうやって蜜を飲んでいるんだなあ。

おいしそうだなあ。

 

 

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イトウカギバラアリの単独女王

イトウカギバラアリの単独女王。

 

昨年5月にアメイロアリの新女王採集に行ったときに同時に採集した個体である。

本来であれば8〜9月に飛行する種のようだが、採集の日は5月。単独で地表を歩いていた。

おそらく一昨年飛行した女王が越冬後にうまくコロニーを立ち上げられずに地表に迷い出てしまったのだろう。

食性もムカデ等の卵を捕食する種ということで特殊であったが、現在までの約1年間、一般的な蜜エサ・肉エサで生き長らえている。

産卵は確認できず、ずっと単独女王だ。

いつかこれらの林床に済むアリ達の飼育環境も理解を深めたい。

 

 

 

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クロヤマアリの巣内観察 〜繭の大移動〜

クロヤマアリ3年目コロニー。

エサ場に繭の抜け殻が目立ってきた。

これが意味するのは2020年度初ワーカーが羽化していっているということだ。

繭数が多いので、これからこのコロニーは爆発的に増えていくだろう。

給餌後の巣内を観察していると、エサ場を地上と考えた場合のB2階からB1階へと繭を移動する様子が確認できた。

そもそもクロヤマアリは光などに敏感なタイプなので、撮影時の光を感じて光の無い方へと移動していくことが多い。

いずれにしても巣内での活動が見えるのはとても面白いもので、日々このような移動が行われているのだろう。

 

 

 

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【続】ヨツボシオオアリ飼育ケース増設 〜5日後〜

5日ほど前に飼育ケースの増設を行ったヨツボシオオアリの3年目コロニー。

今日、ケースを覗くと意外にも既にコロニー本体が新ケースに引っ越していた。

今まで引越しをさせようとしていた筒型ケースには頑なに移動しなかったところを見ると、このコロニーにとっては石膏床面のケースの方がお気に召すようだ。

また、ワーカー数の増加と幼虫の成長によって旧ケースのスペースでは手狭になっていた部分も実際にあるだろう。

新ケースではまだまだスペースに余裕がある。

これから羽化するワーカー達も受け止めるキャパはあるはずだ。

 

 

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ヨツボシオオアリ飼育ケース増設

ヨツボシオオアリ3年目コロニーでは現在2つの居住ケースと1つのエサ場を使用している

 

・丸型石膏居住ケース;直径約5cm

・筒型居住ケース

・エサ場

 

ワーカー数は約50匹。

もともとは丸型ケースから樹上営巣種によく使う枯れ枝を模した筒型ケースへの引越しを画策していたが、待てど暮らせど筒型ケースへ移動をしない。

丸型ケースへの給水も数ヶ月間断っているのだが、乾燥気味を好むヨツボシオオアリ。

カラカラの状態でも小さな石膏ケースの方が気に入っているようだ。

 

しかしながら、越冬幼虫の数が多かったこのコロニーにおいて、新しいワーカーが大量に誕生するのは時間の問題だ。

丸型ケースが気に入っているのならそれはそのままに、あまり使ってくれない筒型ケースは取り外し、新たに別の石膏ケースを居住スペースとして追加することにした。

樹皮下などの狭い空間に営巣するヨツボシオオアリ。

新しいケースでは石膏をいつもよりも高めに盛り、天井との空間が不必要に広くならないよう工夫した。

 

さて・・・今度はきちんと使ってくれるかな・・・??

 

<新飼育環境>

・丸型石膏居住ケース;直径約5cm

・平型石膏ケース

・エサ場

 

 

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クロナガアリの結婚飛行スタンバイ始まる

4月に入り、いよいよアリの結婚飛行の時期が迫ってきている。

アリシーズンの到来を告げる急先鋒はクロナガアリ。

例年4月中旬頃から飛行が観察できるイメージだが、前日に比べて暖かくなったこの日、日当たりの良い場所にあるコロニーでは巣口の拡張作業が進み、雄アリ達が顔を覗かせていた。

巣口の拡張や羽アリの出現などの『飛行スタンバイ』状態になっても実際の飛行が行われるまでは期間がかかることが多いが、この日は有翅雌も一瞬顔を出すなど『もしかしてもう飛び始めてしまうのか??』と思わせる状況が見られた。

 

実際のところ来週以降が時期となるのだろうと思っているが、少なくとも羽アリが地上にまで上がってきているのを見ると、本格的なアリシーズンの到来を感じずにはいられない。

 

 

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アリ達と会話をする 〜縦重ね型飼育ケースでアリ飼育をする〜

現在我が家では自作の『縦重ね型飼育ケース』で3コロニーを飼育している。

 

クロヤマアリ;居住3ケース;エサ場1ケース

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クロオオアリ;居住3ケース;エサ場1ケース

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ムネアカオオアリ;居住5ケース;エサ場1ケース

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これらのケースは居住ケースが増えれば増えるほど飼育の利便性が上がる・・・と思っている。

飼育の際に頭を悩ませるポイントの一つとして、湿度管理がある。

種によってもどんな湿度が快適と感じるのか正確に把握するのは困難だ。

例えばしっかりと湿度を保たないといけない種もいるし、乾燥気味な環境を好む種もいる。

そして、飼育ケースの石膏面が今どれくらいの湿度を保持していて、どれくらい給水すべきかという部分はもっと難題だ。

 

できればアリ達に『実際のところどんな感じがいいんだい??』と聞いてみたいがもちろんアリ達は話せない。

 

しかし、それぞれ違う湿度を持ち、アリ達がどの部屋を快適と感じるかを選択できるこの縦重ね型ケースならアリ達が湿度の点で不足を感じる可能性は減るだろう。

たくさんのケースの中でアリが集まっている部屋(快適と感じる部屋)はそのままにしておき、アリ達がいないケース(他ケースと比べて快適ではない)に給水していけばいいわけだ。

 

いくつかの湿度環境を用意し、アリ達が応える。

これはまるで、湿度を通してアリ達と会話をしているようだ。

 

 

 

 

縦重ね型飼育ケース増設 〜ムネアカオオアリ・クロヤマアリ〜

ワーカー数が多く、産卵数や幼虫・繭も多いムネアカオオアリ2年目コロニーとクロヤマアリ3年目コロニー。

ともにコロニーの成長に合わせて居住ケースを増設できる『縦重ね型飼育ケース』を使用しているが、春に向けて実際に増設が必要になりそうなので今のうちにケースを1つずつ増設しておくことにした。

管理スペースの高さや安定性を考慮し、ムネアカオオアリには横に1ケース、クロヤマアリには下から3段目に1ケースの増設とした。

 

このタイプの便利なところは個別のケースごとに給水が行えること。

アリ達が快適な湿度の部屋を選択して暮らすことができる。

また、今回のように簡単にケースを増設できるのも便利なポイントだ。

 

アリ達が順調に成長すれば、今年のうちに何度か増設が必要になるかもしれない。

 

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繭の生産加速 〜越冬幼虫組、羽化間近〜

越冬幼虫達の繭化が順調に進んでいる。

越冬幼虫は、昨年のうちに幼虫のステージまで成長したものの、越冬に入った為に代謝を落として幼虫のまま冬を越えた者たちだ。

今年に入って気温が上がり春を感じた為に成長を再開し、続々と繭を張り始めている。

早いものは既に成虫への羽化間近というところまで来ている。

もう少ししたら今年初のワーカー誕生となるだろう。

 

繭が確認できているのはホソウメマツオオアリ、アカヤマアリ、ムネアカオオアリ、クロヤマアリ、ヨツボシオオアリ。

他にもキイロシリアゲアリやクロナガアリも成長が順調だが、これらは繭を張らずに裸蛹となる種だ。

 

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1立方センチ内の世界 〜タイムラプスで見るアメイロアリの巣内観察〜

トランプケース大の石膏ケースで飼育しているアメイロアリの2年目コロニー。

アメイロアリの高いコロニー成長力を見越してのケースサイズだが、まだケースを一杯に使うに至らないこのコロニーではケース内の一角により小さな居住スペースを作るべく、アリ達自ら壁構造を築き上げている。

 

大きさわずか1立方センチ。

この小さな小さな空間の中で、アメイロアリ数十匹が日常生活を繰り広げているのだ。

この微細な世界を垣間見ることができることこそ、アリを飼育する醍醐味のひとつだ。

 

 

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